最高位戦:麻雀プロテスト⑤-1テンパイチャンスの思考法
はい!
ちょっぴりぽっちゃり若ハゲプロ雀士
改め
最高位戦日本プロ麻雀協会所属
第44期後期入会 吉元恭平 です。
本記事は、
最高位戦プロテストの
対策記事となっております。
プロテストの勉強中の方、
少しでもプロに興味がある方、
プロテストってどんなの?
最高位戦ってなに?と、
少しでも興味がある方に向けて
書いているつもりです(*'▽')
最高位戦が、業界が、
少しでも盛り上がればいいな、
あわよくば、吉元恭平の
名前だけでも覚えてもらえれば
なおいいな(*'▽')笑
という気持ちです。
さて、今回は
テンパイチャンスについてです。
最高位戦のプロテストにおいて、
私は最も時間がかかった範囲です。
1問あたり1分~2分で解いていました。
なので私はテンパイチャンスは
一番後回しでした( ;´Д`)
まずはどういう問題か、から。
問題文は、
テンパイチャンスを最も
多くする一打を全て答えよ
です。
切り番イーシャンテンの手牌から
最もテンパイしやすい一打を選ぶ。
という問題です。
何を切れば、最も受け入れの広い
イーシャンテンになりますか?
という問題です。
例としては、
四五六六②②②④⑤⑥⑥⑦34
何を切るのが最も広い受けか。
………まぁこれは六でしょう。
両面・両面・暗刻の
素晴らしいイーシャンテンを
崩す必要はないですね。
ちなみに六を切ると、
何がツモればテンパイしますか?
六を切った形は
四五六②②②④⑤⑥⑥⑦34
③④⑤⑥⑦⑧2345
10種類でテンパイしますね。
実際こんな手が来たら
喜び庭駆け回るまでありますね。
言いすぎですね(;・∀・)
さて、答えは六でいいんですが、
六の導き方を考えてみます。
いろいろ考え方はあると思いますが、
以下3通りほど思考法を記します。
〇雀頭カウント
〇ロスカウント
〇直観と数え上げ
です。
雀頭カウント
「雀頭カウント」とは、
14枚の手牌から
面子を最も多く抜き出したときに
残る雀頭(対子)の数を確認し、
雀頭0こ ⇒ 塔子を2つ残す
雀頭1こ ⇒ 孤立牌を2つ残す
雀頭2こ ⇒ 完全一向聴にとる
ことです!(/・ω・)/
…いや「です!」と言われても笑
ですよね。わかります。
一つずつ見ていきますね。
雀頭0こ ⇒ 塔子を2つ残す
例えば、
三四五②③⑥⑥⑥⑦55589
のような手牌、切り番。
めっちゃ9切りたくないですか?
9を切りたくならないのなら、
私が用意した例が悪いです。
ごめんなさい。。。( ;´Д`)
では9を切りますね!(ぇーーー
9を切った形は
三四五②③⑥⑥⑥⑦5558
テンパイするのは
①④⑤⑦⑧8
の6種20枚です。
さて、では雀頭を確認します。
三四五②③⑥⑥⑥⑦55589
ここから面子を最大限取り出すと
三四五②③⑥⑥⑥⑦55589
赤い部分が残ります。
雀頭はないです(; ・`д・´)
雀頭0こ ⇒ 塔子を2つ残す
ので、孤立牌の⑦を切ります!
⑦を切った形は
三四五②③⑥⑥⑥55589
テンパイする牌は
①②③④789 で
7種24牌です( ゚Д゚)
⓺⓺⓺⑦の三面張を外すほうが
テンパイチャンスは多いのです!
また、少し形を変えて
三四五①②⑥⑥⑥⑦55589
としても
9切りでのテンパイ牌は
③⑤⑦⑧8、
5種19枚となり、
同様に①②8どれを切っても
5種19枚です。
一方、⑦切りのテンパイ牌は
①②③789、6種20枚です。
僅差で⑦切り優位です( ゚Д゚)!
「テンパイチャンス」は、
待ちとか打点とか巡目とか
あらゆる要素は二の次に、
「テンパイする牌の多さ」
だけを考える問題です。
なので⑦切りが正解です。
※雀頭0こで塔子を2つにしない
例外もあるのですが、
レアケースなので割愛します。
雀頭1つ ⇒ 孤立牌を2つ残す
例えば、
三四五八⑥⑥⑥⑨⑨23337
のような形。
切る候補は八・2・7でしょうか。
八切りの形は
三四五⑥⑥⑥⑨⑨23337、
テンパイするのは
⑨123456789、
10種33牌です。
2切りの形は
三四五八⑥⑥⑥⑨⑨3337、
テンパイするのは
六七八九⑨56789、
10種36枚です。
7切りの形は
三四五八⑥⑥⑥⑨⑨2333
テンパイするのは
六七八九⑨1234、
9種29枚です。
よって、
三四五八⑥⑥⑥⑨⑨23337
では2切りが正解です。
さて、問題の手牌から
最も多く面子を抜き出すと、
三四五八⑥⑥⑥⑨⑨23337
⑨が雀頭ですね。
雀頭1こ ⇒ 孤立牌を2つ残す
より、八・2・7のうちから
2つ残すのですが、
要は「ひっつく枚数」です。
八のひっつき:六七八九、15枚
2のひっつき:1234、12枚
7のひっつき:56789、19枚
単純にこれが差となります。
2のひっつきは、手牌に3があるので
その分減ってしまうんですね。
ここでの「孤立牌」とは
「ひっつきが減っていない牌」
ということですね(*'▽')
ただし、例外もあります。
例えば
三四五九⑥⑥⑥⑨⑨23337
この場合、
九のひっつき:七八九、11枚
2のひっつき:1234、12枚
端牌はひっつき候補としては
さすがに弱いですね( ゚д゚)
九切りが正解となります。
また、
三四五六⑥⑥⑥⑨⑨23337
ではどうでしょう。
切る候補は三(六)・2・7でしょうか。
三(六)と2は孤立牌ではないですが…?
三面張とノベタン、どちらを残すか。
三面張と孤立牌を残す
三(六)を切ると、テンパイするのは
⑨123456789
10種33枚です。
ノベタンと孤立牌を残す
2を切ると、テンパイするのは
一二三四五六七八⑨56789、
14種49枚です(((o(*゚▽゚*)o)))
三面張とノベタンを残す
7を切ると、テンパイするのは
一二三四五六七八⑨1234
13種42枚です。
ノベタンと孤立牌を残すのが良い。
特に3~7で構成される4連続形は
ひっつきとして最強です(((o(*゚▽゚*)o)))
きっちり比較していきましょう。
雀頭2つ ⇒ 完全一向聴にとる
まず、完全一向聴とは。
両面塔子、対子、両面+対子
の3組を含む一向聴のことです。
一二三七八⑤⑤⑥22678
のような形です。
七八が両面、⑤⑤⑥が両面+対子、22が対子。
テンパイする牌は、
六九④⑤⑦2の6種20枚。
受け入れのかなり広い一向聴として、
ポンでもチーでもテンパイがとれる形として、
まず目指すべき形の一向聴です。
そしてこの完全一向聴には
対子が2つ含まれるので、
対子が2つ ⇒ 完全一向聴にとる
となるわけです( ̄▽ ̄)
では、最初の例題
四五六六②②②④⑤⑥⑥⑦34
面子をできるだけ抜き出すと、
四五六 六 ②②② ④⑤⑥ ⑥⑦ 34
赤い部分が残りますね。
雀頭0こです(・ω・)ノ
雀頭0こ ⇒ 塔子を2つ残す
ことより、六切りを選べるわけです。
ロスカウント
ある牌を捨てたときに
「テンパイする牌」
を数えるのではなく、
ある牌を捨てたときに
「テンパイしなくなる牌」
を数える方法です。
コツとしては、
14枚のままテンパイ牌を考える
ことです。
例えば、先ほどの例題では
四五六六②②②④⑤⑥⑥⑦34
ここに15枚目をもってきて、
2枚捨ててテンパイにする、
という視点で15枚目を考えると
(これがきたらいいなー、を
全部考えてみる感じです)
三六③④⑤⑥⑦⑧2345
の12種類39枚でテンパイします。
切る候補を無理やり作って
六・⓺・3 としてみましょうか。
六を切ると、
三六の2種6枚がロス。
なので10種33枚。
⓺を切ると、
⑤⑥⑧34の5種15枚がロス。
なので7種24枚。
3を切ると、
④⑥⑦235の6種19枚がロス。
なので6種20枚。
上記から必要な情報だけ抜き出すと、
六を切ると、
三六の2種6枚がロス。
⓺を切ると、
⑤⑥⑧34の5種15枚がロス。
3を切ると、
④⑥⑦235の6種19枚がロス。
六切りが最もロスが少ないので、
六切りが正解、と導けます。
では先ほどの例でもう一度。
三四五八⑥⑥⑥⑨⑨23337
切る候補は八・2・7でしょうか。
ロスカウントで考えましょう。
八切りでロスになるのは
六七八九 で4種15枚、
2切りでロスになるのは、
1234 で4種12枚、
7切りでロスになるのは、
56789 で5種19枚。
ロスが最も少ない2切りが正解となります。
雀頭カウントよりも、
ロスカウントのほうが
より実践の思考に近いかもしれませんね。
直観と数え上げ
これが実際に問題を解くときに
私がしていた方法です(; ・`д・´)
数学がわからないから
算数の知識で無理やり解くような
ごり押しです。ごり押し。
雀頭カウントとか、
ロスカウントとか、
そんなわかりやすい形ばかりが
試験問題なわけないんですよ…
なので、知識としては
雀頭カウントやロスカウントを
勉強したり試したりしましたが、
生半可な知識で間違えるくらいなら
しらみつぶしに数え上げるのが、
私は最も正答率が高かったです(;・∀・)
やり方としては、
①切る牌の候補をいくつか選ぶ
②テンパイ牌を数え上げる
③選んだ捨て牌の筋を確認する
です。
①切る牌の候補をいくつか選ぶ
これは勘です。
この手牌ならこの辺切るだろう、
という自分への信頼です(;・∀・)
ですが、ただのカンではないです。
あてずっぽうではないのです。
雀頭カウントやロスカウントの知識、
リャンメンカンチャンや多面張の知識、
テンパイチャンスの問題練習、
今までの実戦での選択など、
この「勘」は今までのすべてが
詰まっています。
しかも何通りも選ぶのですから、
どれかは正解を選べるでしょう!!
※注意点をあえて挙げるならば、
七対子を忘れないことです。
5対子の手牌では、七対子にとると
テンパイ牌が増えることがあります。
②テンパイ牌を数え上げる
切る牌が決まれば、手牌は13枚の状態。
「何種何牌」の問題と全く同じです!
①で自分が選んだ切る牌すべてに対して
「テンパイ牌は何種何牌か」を
ひたすら数えていきます!(/・ω・)/
このカウント法が
ロスカウントのほうが早そうなら
それでもいいですし、
わからん!という場合は
ひたすらテンパイするか確認する、
でいいと思います。
私はテンパイする牌を書きだし、
その下に見えてない枚数を書きだして、
テンパイ牌の種類とその枚数の総和を
ひたすら導いてました( ゚Д゚)
そしてこの作業を
①にて自分で選んだ牌すべてに対して
全速力で頑張ります( ゚Д゚)
だから時間かかったんですよねーー・・・
でも正解を導くなら最善でした。
本番も満点でしたので、
勉強法にも満足はしています。
※注意点をあえて挙げるならば、
ここも七対子を忘れないことです。
5対子の手牌では、七対子にとると
テンパイ牌が増えることがあります。
③選んだ捨て牌の筋を確認する
最後の大切な確認です。
例えば②で導いた牌が5であるならば、
2と8を切る候補にしてなくても、
テンパイ牌、何種何牌は
必ず確認していました。
例えば一盃口に含まれているとかで
実戦では切る選択にならなくても、
「テンパイチャンス」の問題に
打点とか形とかは関係ありません。
導いた捨て牌の筋だけは!
確認しておくべきです!(; ・`д・´)
以上!
テンパイチャンスの思考法、
〇雀頭カウント
〇ロスカウント
〇直観と数え上げ
でした!
あくまで私がしていた解法なので、
他にも考え方はあるでしょうし、
これがすべてでも最善でもないです。
なので鵜呑みにはしないでくださいね。
なので可能であれば、
最高位戦アカデミーの受講を
強くお勧めします( ・`д・´)☆
というか受講したかった!
詳しい情報はこちらから(/・ω・)/
最高位戦が誇る素晴らしい講師陣が!
大先輩方が!講義してくださいます!
なんと豪華な布陣でしょうか!!
奈良在住でなければ・・・!
関東に近ければ・・・!
ぜひとも行きたかった・・・!
関西や地方でもぜひ!
開講してください!!
というか私でよければ
やらせてください!
でもまだ知名度など考えると
適任ではないですね!!
御声掛けいただけるよう頑張ります笑
また、 おすすめ記事です!
私がプロ試験を受けた
きっかけを書いてます~
最後までお読みいただき
ありがとうございました~
☆続きの記事です(/・ω・)/
☆最高位戦プロテストに向けての
記事まとめです(/・ω・)/
いろんな記事を準備してます!
たくさん勉強しましょう~~(*'▽')
※ブログ村のランキングに参加してます!
ぜひ!押してください!(/・ω・)/