日向選手の最終打牌5について【10/8 Mリーグ2戦目】
はい!
ちょっぴりぽっちゃり若ハゲプロ雀士です!
今回はMリーグ記事ではありますが
いつもの観戦記とは異なり、題名にも書きましたが
「10/8Mリーグ6日目の2戦目、
日向選手の最終打牌5は差し込みなのか」
についてのみ、考察したいと思います(・∀・)
問題の場面はこちら。
南4局、1本場、茅森が2つ鳴きをいれたところ。
ここから日向5を切って茅森へ放銃となりました。
この一打についての考察となります。
まずは昨日の対局終了後の
渋谷ABEMAS松本選手のこのツイート。
差し込みであると明言されていますね。
まず点数状況を整理しますと、
(敬称略)
茅森 36000
日向 24100
園田 21300
瀬戸熊 18600
となっており、2着の日向は3着の園田と2800点差。
日向が2着をキープすると考えた時に
子の茅森へ放銃できるのは、1本場なので
2000点は2300点まで。2600点は2900点になってダメ。
逆に言えば、日向が2着をキープするために
茅森への2000点までの差し込みができる。
で、茅森が中ポン、④チーでテンパイを入れる。
中ポンして
③④④⑤から④をチー。
その直後が先ほどの日向の手牌となります。
捨て牌などは以下の通り。
ドラは2、日向が四を持ってきたところ。
さて、話はそれますが
最高位戦同期のこのブログにもたまにでてくる
糸目雀士がアマの頃から茅森選手と日向選手が
推しプロでして笑
この対局直後、珍しくハイテンションで
ラインをくれたんです。
いやハイテンションやな笑笑
すでにこのラインで考察は終わってるんですけども笑笑
さて、日向は茅森へ2000点の放銃が許されるとして。
でもあがりには向かうとして。
この手牌から何を切るか。
このとき、茅森の手で確定している情報は
・中の1飜
・③④⑤の鳴きメンツ
・鳴き方で透けた④④ヘッド
・捨て牌にドラの2
・日向の手に赤⑤
というところです。
現実的にこの手が2000点より高いケースは
・ピンズの混一色
・ドラの2を含むメンツと赤五もしくは赤5がある
・ドラ1つと端牌の暗刻がありテンパネ2600
・役牌北の暗刻がありテンパネ2600
のいずれかです。
他に2000点より高い手で考えられることとしては
・2のヘッドまたは赤を含むヘッドと②③④三色
もありますが、2がすでに捨てられていることと
④ヘッド(対子)があるので三色で高くなる手は
おそらくほぼありえないのではと思います。
要は、見えている1飜以外に手の中に2飜あるか、
見えている1飜以外に1飜と端牌暗刻でテンパネするかです。
では、日向の手をもう一度見てみると
テンパイを目指して打てる候補は
③、⑤、四、六、3、5と
たくさんあるカンチャンターツでしょうか。
で、③と赤⑤は茅森に対しては
ピンズの混一色があれば3900以上なのでダメ。
赤⑤は打った時点で2000が確定するので、
混一色でなくても茅森に2か赤があればダメ。
次に四は混一色ではなくなるが、
赤かドラの2が二枚以上あればダメ。
また、カンチャンターツを比較すると
カン④はすでに茅森の手に三枚あるのできつい。
カン4も場に二枚切れ、かなりきつい。
カン五はまだ見た目には4枚残っている。
なのでテンパイを目指すとしたら、
同じカンチャンターツなら四六は残したい。
六は現物だが、これを切るともうあがりはかなり遠い。
(すでに遠いかもだが)
ということで3か5か。
茅森の手はおそらく
x x y y y ④④ チー④⑤⑥ ポン中中中
3でロンされてダメなケースは
・2を使っている3待ち xx と赤5を含むメンツyyy
・2を使っている3待ち xx と赤五を含むメンツyyy
・2を使っている3待ち xx と端牌暗刻のyyy
・北暗刻yyyと3待ち xx
と、可能性は薄いながらも3は2のそばなので
2を持っている形にあたるケースが考えられ、
2と赤さえあれば、または2と端牌暗刻さえあれば
2600、3900が考えられます。
5でロンされて2600以上のダメなケースは、
・2を含むメンツyyyと赤5含むシャンポンxx④④
・赤五含むメンツyyyと赤5含むシャンポンxx④④
・北暗刻yyyと5待ちxx
しかないです。
r55567④④など、仮に赤5を持っていても
さらにドラの2か赤五がないと2000点止まり。
また、早くあがって終わらすであろう
トップ目の茅森が役牌を鳴いていて、かつ、
4がすでに切られ、2はツモ切りでしたので
2がまだ手の内にメンツであるケースは
・1234、2344から4をメンツ固定で打った
・2の槓子になったから2をツモ切りした
ぐらいでしょうか。
であったとしても、早くあがりたい茅森が
4より後で白や西を切るケースがわからないです。
安全牌を持った、とすれば単純ですが。。。
ということで、
諦めながら回していき、あわよくばテンパイ、
あがりを目指すとするならば35を切る。
そして5の方が2000点以下の放銃になるケースが多い、
以上から5切りの選択になったのではと推測します。
で、結果は1000は1300の差し込みとなり、
日向は見事2着をキープすることに成功しました。
はふー。
糸目雀士も言ってたけど
これを瞬時に考えてたかはわかりませんが
そういうレベルの戦いだということですね。
考えさせられる一打をありがとうございました。
再掲笑笑