ちょっぴりぽっちゃり若ハゲプロ雀士「よしげん日記」~

麻雀プロなりましてまだまだ特訓中!日常のことから大会レポまでいろいろ書いていきますのでぜひお読みください( ̄▽ ̄)

なぜ麻雀プロになりたいのか【自分語り】

麻雀はメンタルなスポーツである。

 

これは、僕の父が
楽しそうに麻雀を語るとき
いつも使う言葉です。

 

実際私も、
麻雀はメンタルなスポーツである
と思っています。


同時に、麻雀というツールは、
この世のすべての競技・ゲーム
に通じる面があると思っています。

そして、麻雀ほど奥深く楽しい
ツールは他にないとも思っています。


少し自分の話をいたします。

私はこれまで、
いろんなスポーツや競技、
活動に取り組んできました。

幼稚園の頃は3年間水泳教室。
できることが増えることを楽しく思い。

小学生の頃は6年間少年野球。
外でチームプレーに汗を流し。

中学生の頃は3年間バレーボール。
室内でチームプレーに汗を流し。

高校生の頃は3年間陸上競技。
長距離選手として自分との戦いに打ち込み。

大学生からはフォークダンス部。
勝ち負けにこだわらず、
楽しむことに全力を注ぎました。

また、小学~高校まで、
市の劇団に所属してました。
中学、高校では生徒会長も務めました。

4~5歳の頃、親に将棋を教わりました。
小学生の頃は囲碁将棋部に所属していました。
小さなころからゲームも好きで、
ポケモンや遊戯王はかなりやりこみました。

 

多くのスポーツや活動をする中で
気づいたことがありました。

「自分はあまり勝ち負けに
こだわらない人間なのではないか?」
ということです。

多くのスポーツや競技に取り組み、
勝つために練習・努力をしてきたつもりですが、
勝って楽しい、負けて悔しいといった感情が
あまりないことに気づきました。

勝ったら相手が負ける、
負けても悔しくはない、
なら負けてもいいか。

そんな考えでは
チーム競技を続けられないと感じたので、
高校では個人競技の陸上部を選びました。

極端に言えば、
勝ち負けに興味がありませんでした。

でも、そんな自分を、
どこか冷めた目で見てる自分もいました。

 

そんな中で出会ったのが麻雀でした。
高校生2年生、16歳の頃でした。
最初は生徒会の先輩に教わりました。

最初はただただ楽しかったです。
新たなゲームを与えられた子供のように。

定石や技術を学ぶわけでもなく、
ただ牌で遊んでいるような感じでした。

それでも、麻雀を高校生の頃に知ってから、
高校~大学では麻雀で友達が増えました。

大学生の頃はひたすら麻雀をしていました。
ひたすら、ひたすらにずっと楽しかったです。

友達と同じ空間で、同じツールで
わいわいと麻雀をすることが。

そして、勝つことが、負けることが。
勝負事が楽しかったのです。

 

勝負事を楽しく感じている。

 

これに気づいたことが
自分にとっての転機でした。


麻雀で負けたら自分は悔しいんだ。
悔しいという感情が自分にもあったんだ。

そう思ったとき、
はじめて自分のお金で本を買いました。

それまで読書なんて
全くしたことがなかった自分が本を買いました。

母親にも「本買ったで!」と話したのですが、
目を丸くして驚かれました。

あんたが本を買うなんて、
ほんまに麻雀が好きなんやね、と。


私が思うに、
麻雀はコミュニケーションツールです。
4人で一つの卓を囲み、
会話を交えながら共通のルールで遊ぶ。
家族でもよし、友達でもよし、
知らない人とも麻雀さえあれば遊べます。
食べ物やお酒、TVや音楽があってもいいでしょう。
楽しい時間を過ごせます。


麻雀は体を動かす競技ではないです。
だから、老若男女問わず楽しむことができます。
極端な例ですが、
トランプでババ抜きができたり、
UNOのルールを理解できれば、
同じように麻雀も楽しむことができます。


麻雀は頭脳戦です。
そこには囲碁や将棋といった競技に似た、
緻密で深い思考があります。
自己の技術の向上によって、
ひとつひとつの選択の精度が高まり、
一戦一戦の勝率が変わります。
だからこそ、勝つために努力できます。

また、近年は認知症やボケの防止にも
麻雀が役立つと言われています。
麻雀は、頭を使うことで
人生を豊かに過ごす助けになるツールでもあります。


麻雀は心理戦です。
そこにはポーカーなどに似た、
相手を観察する、動向を探る、感情を推し量るといった
対人間ならではの繊細な戦いもあります。
同じ選択肢を与えられても、
人によって選択が変わるのも面白いと感じます。
メンタルなスポーツと感じる理由はここにもあります。


麻雀には明確に勝ち負けがあります。
それは技術であったり経験であったり
その場そのときの運であったり。
それまでの選択の積み重ねと
他あらゆる要素で決まります。
だからこそ、勝ちを追い求め、
研鑽することができます。


麻雀には運の要素があります。
どれだけ努力をしても、
最善の選択をし続けても、
確率上は有利であっても、
技術では勝っていても、
その場の勝負の結果はそれだけで決まりません。
強さだけでは最後まで勝敗が分からない、
そんな特殊な競技だからこそ、
努力、経験、男女差など
あらゆる壁を乗り越えて、
誰しもが勝てるかもしれない、
誰しもが楽しめる可能性がある競技なのです。

 


もしあなたが、
人と遊ぶことが好きであれば、
麻雀をしてみてください。
友達が増え、会話が増え、人生が豊かになると思います。

もしあなたが、
勝ち負けにこだわらないのであれば、
麻雀をしてみてください。
楽しく遊ぶゲームの一つとして、
きっとはまると思います。

もしあなたが、
なにかスポーツを楽しんだことがあれば、
麻雀をしてみてください。
きっと同じように楽しめると思います。

もしあなたが、
なにかスポーツに打ち込んだことがあれば、
麻雀をしてみてください。
きっとはまってしまうと思います。

もしあなたが、
スポーツや勝ち負けを好まないのであれば、
麻雀をしてみてください。
勝ち負けにこだわらず、
競技を楽しむ雰囲気を
あなたも楽しめるかと思います。
また、もしかしたら
勝ち負けに対しての高揚感を得れるかもしれません。

もしあなたが、
なにかゲームを楽しんだことがあれば、
麻雀をしてみてください。
きっと同じように楽しめると思います。

もしあなたが、
勝負事を好きであれば、
麻雀をしてみてください。
その勝負の熱さに、熱量に、
はまってしまうと思います。


これまでいろんなスポーツや
競技、ゲームに触れた私が、
それらすべての要素を含むと
そう感じた麻雀にはまることは、
きっと必然であり、
運命だったのではないかとさえ思います。


だから私はプロになりました。
自分が思う最高の競技、ツールを
もっといろんな人と楽しみ、
もっといろんな人に知ってもらうために。
そして自分が麻雀にもっと没頭するために。

ここまで熱い気持ちにさせてくれた
「麻雀」に、私は心から感謝しています。
こんなに熱中できる競技が
私にもあったんだと、感動しています。


ただ、確かに麻雀は
難しそうに見えるかもしれません。
トランプなどに比べれば一般的でもなく、
ルールを知る機会も少ないです。

将棋などに比べれば対戦人数も多く、
考えることも多そうです。

体を使うスポーツと比べると、
派手でもなく、わからないことも多そうです。


ですが、ここまで私が熱中している麻雀に、
ぜひ触れていただきたいです。

決して「すごく簡単だから」とは言いませんが。
それはどのスポーツも、競技も、
ゲームであっても同じだと思います。

私でよければ一緒に遊びます、
私でよければ一から教えます。
そのとき私は楽しそうに、
麻雀はメンタルなスポーツであると
いつかの父と同じように語るでしょう。

 


最後に、父の話を少し。


麻雀を最初に教えてくれたのは
当時の高校の先輩でしたが、
考え方を教えてくれたのは父でした。

父も高校生から麻雀にはまり、
友人とずっと嗜んでいたと。
私と一緒に麻雀をしていた父は、
本当にとても楽しそうでした。

麻雀プロになると決めたとき、
そのために転職することも相まって、
私は親にはとても言えませんでした。

麻雀プロになったら言おうと。
引き返せなくなったら言おうとしてました。
そして、なっちゃったわけです。

プロ雀士に。

最初、母に報告しました。
「お父さんが何言うか知らんよ」
と、半ば呆れたような顔でした。

そしておそるおそる、父に報告しますと
「よく言うた!さすが俺の子や!」と。

母と二人で耳を疑いましたね。

父はさらに続けました。
「実は昔おれも目指した道なんや。
 麻雀プロで食べていくって。
 でも周りの反対がすごくて。
 結局、あきらめてもうたんや。

 でもそのとき決めててん。
 もし万が一我が子が麻雀プロになるとか
 同じバカなこと言いだしたら
 俺は全力で応援してやろうと。

 でも俺の夢を背負わすのは嫌やから
 言い出すまで待ってたんや。

 だからよく言うた!
 俺の分までがんばってこい!!」

と。

その横で頭を抱える母が
なにより印象的でした笑

 

だから私は、プロの世界で
自信をもって歩んでいます。

まだまだ始まったばかりですが、
父の分まで打ち続けようと。
見ていてくれよと。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

今更ですが自己紹介です。

簡単にまとめていますので是非。

www.wwwnegihsoy.work

 

プロになるにあたり、

読んでおいてよかったと

心からおススメする一冊です。 


多井熱 (近代麻雀戦術シリーズ)

麻雀に限らず、

その道のプロとしてのありかたを

トッププロ、トッププレイヤーが

熱く、熱く記してくれています。

是非。

 

 

もっとも人生が変わったキッカケです。

是非合わせてご一読を。

www.wwwnegihsoy.work