最高位戦:麻雀プロテスト⑨-1点数状況問題の思考法
はい!
ちょっぴりぽっちゃり若ハゲプロ雀士
改め、
最高位戦日本プロ麻雀協会所属
第44期後期生 吉元恭平です。
本記事は、
最高位戦プロテストに興味がある方や
今まさにプロテストの勉強中の方、
麻雀プロに興味がある方に向けての
試験対策記事となっております。
少しでも最高位戦が、業界が
盛り上がればいいなと。
プロに興味を持ってくれる人が
少しでも増えればいいなと。
あわよくば、吉元恭平の名前だけでも
覚えてもらえればいいな笑
という思いで書いております(/・ω・)/
さて、今回は「点数状況問題」です。
与えられた点数状況において、
例えば1着になるためには、
例えば2着になるためには、
この人からのロンあがりなら、
もしくはツモ上がりなら、
最小何点のあがりが必要か。という問題です。
この範囲の問題は
考えることがけっこう多くなりますので、
いくつか例題を挙げながら
説明していきますね(/・ω・)/
例1)供託なし、0本場
まずは簡単な例題から(/・ω・)/
オーラス、供託なし、0本場。
点数状況は以下の通り。
Aさん 東家 31900点
Bさん 南家 25000点
Cさん 西家 23100点
Dさん 北家 20000点
このとき、Dさんが1着になるための
最小のあがり点を以下の場合で求めよ。
① Bさんからのロンあがり
② Cさんからのロンあがり
③ Aさんからのロンあがり
④ ツモあがり
という感じですね。
まず、一着になるには
Aさんとの差11900点を縮めること、
Aさんの点数を上回ることが条件ですね。
※これは簡単に作っていますので、
BさんCさんはあまり考えなくていいです。
① Bさんからのロンあがり
目標の相手はAさんなので、他者からのあがりです。
この場合は、
Aさんとの差を単純に上回るあがりが必要です。
Aさんとの11900点差を縮める、上回るあがりは
跳満、12000点ですね。
Bさんからのロンあがり 答え:12000
② Cさんからのロンあがり
これも同様です。
Aさんとの11900点差を縮めるあがりは、
跳満、12000点です。
Cさんからのロンあがり 答え:12000
③ Aさんからのロンあがり
11900点差がある、目標の相手からの直撃。
これができれば苦労しないぜっていうあがり笑
11900÷2=5950 なので、
5950点より高い点数であればOKです。
その中で最小のロンあがりは6400点ですね。
Aさんからのロンあがり 答え:6400
④ ツモあがり
ツモの場合は、縮まる点数は以下の式となります。
縮まる点数 = 自分の収入 + 相手の支払い
これを子と親に分けて考えます。
たとえば満貫ツモあがりですと、
子と縮まる点数=8000+2000=10000
親と縮まる点数=8000+4000=12000
となります。
今回はAさんが親なので、12000点縮まります。
ということは、Aさんとの差は11900点なので
満貫ツモで上回りますね。
ツモあがり 答え:2000,4000
大丈夫そうでしょうか(/・ω・)/
ここまでで使用した知識をまとめると、
☆ロンあがりの点数
☆ツモあがりの点数
☆直撃のロンあがりで縮まる点数
☆ツモあがりで縮まる点数
です。
☆ロンあがりの点数
☆ツモあがりの点数
は、きっちり覚えましょう。
プロテストを受けられるのであれば、
90符や110符といった馴染みのない点数も
「点数計算」で出題されますよ(; ・`д・´)
☆直撃のロンあがりで縮まる点数は、
単純にロンの点数の2倍です。
3900点直撃なら7800点縮まります。
☆ツモあがりで縮まる点数
これが今回の1つ目の山場となります。
例えば、500,1000をツモあがると
自分は2000点の収入で、
子、親はそれぞれ500,1000を払うので
子とは 2000+ 500=2500点、
親とは 2000+1000=3000点が、
それぞれとの縮まる点数となります。
毎回、公式として計算してもいいのですが
ここからさらに「供託」「本場」も考えるので
あがりについてまで計算していると
けっこう時間がかかります。
また、実践で着順アップを狙うときに
きっと必要となる思考ですので、
「ツモあがりで縮まる点数」
は覚えてしまうのがいいです( *´艸`)
実戦で出るような点数だけでも覚えておくと、
かなり解くのが早く、正確になります。
以下にツモあがりで縮まる点数表を置きますので
頑張って覚えてください!!
語呂合わせで覚えてしまうのもいいですね。
例えば私は、
ごみはしろ(300,500は1400,1600)
いちさんにーろくはろくごーななぱー
(1300,2600は6500,7800)
など、リズム優先で短縮したりして
何回も読み上げて覚えてます。
以下は私が覚えた語呂合わせ付きの
子のツモあがりで縮まる点数表です。
参考程度にご覧ください(; ・`д・´)
けっこう実践でも使うので
これは覚えておくのがおすすめです。
例2)供託あり、0本場
供託がある場合を考えます(/・ω・)/
オーラス、供託2本、0本場。
点数状況は以下の通り。
Aさん 東家 31900点
Bさん 南家 25000点
Cさん 西家 23100点
Dさん 北家 20000点
このとき、Dさんが1着になるための
最小のあがり点を以下の場合で求めよ。
① Bさんからのロンあがり
② Cさんからのロンあがり
③ Aさんからのロンあがり
④ ツモあがり
という感じですね。
供託があると少し答えが変わりますよ~
① Bさんからのロンあがり
供託がある場合は、
「自分の収入が供託分増える」
ということになります。
なので
Aさんとの差11900点を縮めるには
11900-2000=9900
より高いあがりが必要です。
ということは、
跳満12000点のロンあがりですね。
Bさんからのロンあがり 答え:12000
② Cさんからのロンあがり
Bさんと全く同じです。
Cさんからのロンあがり 答え:12000
③ Aさんからのロンあがり
目標の相手からの直撃です。
Aさんとの差は11900点、
供託が2本あるので
実質、11900-2000=9900差です。
※あがることを大前提に考えているので
供託は自分の点数に加算するイメージです。
直撃なので、必要なあがりは
9900÷2=4950点より高いあがりです。
よって、5200のロンあがりとなります。
Aさんからのロンあがり 答え:5200
④ ツモ上がり
Aさんとの差は11900、
供託が2本あるので実質差は9900。
9900点差を縮めて上回るためには
1600,3200で縮まる点差は8000,9600
2000,4000で縮まる点差は10000,12000
なので、
1600,3200(2飜100符)より高くて満貫未満、
1800,3600(2飜110符)を確認してみます。
(1800,3600で縮まる点差は
さすがに覚える必要はないと思います。
一応、9000,10800縮まります。)
ツモ上がり 答え:1800,3600
※ただし、問題の条件として
「50符以下の点数とする」
などがある場合は2飜110符は考えないので
満貫のツモあがりが正解になります。
大丈夫そうでしょうか(/・ω・)/
ここで使用した知識をまとめると、
☆供託は自分の収入に加算する
です。
あがることを大前提に考えてますので、
自分の点数が供託の分増えた状態で考える、
という理解でもいいと思います(/・ω・)/
例3)供託なし、本場あり
次に、本場について考えてみます(/・ω・)/
オーラス、供託なし、2本場。
点数状況は以下の通り。
Aさん 東家 31900点
Bさん 南家 25000点
Cさん 西家 23100点
Dさん 北家 20000点
このとき、Dさんが1着になるための
最小のあがり点を以下の場合で求めよ。
① Bさんからのロンあがり
② Cさんからのロンあがり
③ Aさんからのロンあがり
④ ツモあがり
という感じですね。
本場がある場合も少し変わりますよ~
① Bさんからのロンあがり
目標はAさんなので、他者からのあがり。
この場合は、あがり点に本場を単純に加算します。
1本あたり300点の加算です。
2本場でAさんとの差は11900点なので、
必要なあがり点は11900-300×2=11300。
ま、跳満ですね(/・ω・)/
Bさんからのロンあがり 答え:12000
② Cさんからのロンあがり
Bさんからのロンあがりと同じ。
Cさんからのロンあがり 答え:12000
③ Aさんからのロンあがり
目標の相手からの直撃です( ・`д・´)
直撃の場合の本場は、
自分の収入と相手の支払いを考えると
1本あたり300×2=600点差が縮まります。
Aさんとの差は11900点、
本場が2本あるので
実質、11900-600×2=10700です。
※あがることを大前提に考えているので
本場で縮まる点数を自分に加算するイメージです。
直撃なので、必要なあがりは
10700÷2=5350点より高いあがりです。
よって、5800(2飜90符)のロンあがりとなります。
Aさんからのロンあがり 答え:5800
※ただし、問題の条件として
「50符以下の点数とする」
などがある場合は2飜90符は考えないので
6400(3飜50符)が正解になります。
④ ツモあがり
ツモあがりの場合の本場は、
1本あたり自分は300点の増加、
他者は100点の支払いにになるので
1本あたり他者との点差は400点縮まります。
今回は2本場なので、Aさんとの差は
11900-400×2=11100点と考えられます。
11100点を縮めるツモあがりは満貫ツモです。
ツモあがり 答え:2000,4000
(※1800,3600で縮まる点差が
9000,10800であることは
一応確認しておきます。)
大丈夫そうでしょうか(/・ω・)/
ここで使用した知識をまとめると、
☆本場は場合分けで考える
です。
本場1本あたりで、
他者からのロンあがりなら、300点ずつ
直撃のロンあがりなら、600点ずつ
ツモあがりなら他者と400点ずつ
それぞれ点差が縮まります。
本場や供託は先に計算して、
あがりの点数だけ残すようにすると
考えやすいと思います(/・ω・)/
例4)供託あり、本場あり
では、供託と本場の両方を考えます(/・ω・)/
答えを変化させるため、多少むりやりです笑
オーラス、供託4本、2本場。
点数状況は以下の通り。
Aさん 東家 31900点
Bさん 南家 25000点
Cさん 西家 23100点
Dさん 北家 20000点
このとき、Dさんが1着になるための
最小のあがり点を以下の場合で求めよ。
① Bさんからのロンあがり
② Cさんからのロンあがり
③ Aさんからのロンあがり
④ ツモあがり
という感じにしてみました。
供託4本ってすごい笑
ここまであるとかなり影響しますよ~
① Bさんからのロンあがり
目標のAさんとの点差は11900点。
供託4本あるので11900-4000=7900
2本場なので 7900-600=7300点差です。
7300より高いあがりは
2飜110符のロンあがりが7100点なので
満貫の8000点となりますね。
Bさんからのロンあがり 答え:8000
② Cさんからのロンあがり
Bさんからのロンあがりと同じです。
Cさんからのロンあがり 答え:8000
③ Aさんからのロンあがり
直撃の場合です。
Aさんとの差は11900点。
供託が4本で 11900-4000=7900点差、
2本場なので 7900-600×2=5700点差、
直撃なので 5700÷2=2850点。
となるので、2850点より高いあがりは
2900点(1飜90符)となりますね。
Aさんからのロンあがり 答え:2900
※ただし、問題の条件として
「50符以下の点数とする」
などがある場合は2飜90符は考えないので
3200(3飜25符)が答えとなります。
④ ツモあがり
Aさんとの点差は11900点、
供託が4本で 11900-4000=7900点差、
2本場なので 7900- 800=7100点差です。
(本場:ツモあがりは400×本場だけ縮まる)
7100点差を縮める、上回るあがりは
1300,2600(縮まるのが6500,7800)ですが、
一応その1つ下のあがり、
1200,2300(2飜70符ツモあがり)を確認します。
1200,2300は収入が4700、親が2300の支払い。
なので縮まる差は4700+2300=7000。
7100点差を縮めるには足りないので、
1300,2600(縮まるのが6500,7800)が正解です。
ツモあがり 答え:1300,2600
大丈夫そうでしょうか(/・ω・)/
繰り返しになりますが、
本場や供託は先に計算して、
あがりの点数だけ残すようにすると
考えやすいと思います(/・ω・)/
これで点数条件問題の基本は終了です!
次は応用として実際の問題の解説です!
⑨-2過去問解説!(/・ω・)/
ただなかなかいろいろな問題にふれないと
この範囲の理解はむずかしいですし、
そもそも文面で伝わるかは不安です。。。
なので可能であれば、
最高位戦アカデミーの受講を
強くお勧めします( ・`д・´)☆
というか受講したかった!
詳しい情報はこちらから(/・ω・)/
最高位戦が誇る素晴らしい講師陣が!
大先輩方が!講義してくださいます!
なんと豪華な布陣でしょうか!!
奈良在住でなければ・・・!
関東に近ければ・・・!
ぜひとも行きたかった・・・!
関西や地方でもぜひ!
開講してください!!
というか私でよければ
やらせてください!
でもまだ知名度など考えると
適任ではないですね!!
御声掛けいただけるよう頑張ります笑
また、 おすすめ記事です!
私がプロ試験を受けた
きっかけを書いてます~
最後までお読みいただき
ありがとうございました~
☆最高位戦プロテストに向けての
記事まとめです(/・ω・)/
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